橋本病の症状や治療法、妊娠や出産への影響、遺伝などのまとめ

橋本病は、甲状腺に慢性の炎症が起きている状態の事を言います。発症するのは圧倒的に女性が多く、症状がないこともあり、自分で気付かない場合も多いです。

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橋本病の症状や治療法、妊娠や出産への影響などについて、詳しくまとめました。

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橋本病とは?

のどぼとけの下辺りにある蝶のような形をした小さな臓器が甲状腺です。全身の新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌しています。

この甲状腺ホルモンが不足した状態を、甲状腺機能低下症といい、その原因として最も多いのが、甲状腺に慢性の炎症が起きる橋本病です。

橋本病でも、甲状腺ホルモンの不足がなければ問題はありません。

●甲状腺ホルモンの分泌が正常・・・経過観察
●甲状腺ホルモンの分泌が不足・・・要治療
●甲状腺ホルモンの分泌が一時的に不足・・・経過観察

橋本病の9割が、甲状線ホルモンの分泌量に問題がないと言われています。

医者1

橋本病の症状

甲状腺ホルモンの分泌が不足すると、人によって様々な症状が現れます。

・寒さに弱くなる
・体力、気力が低下する
・顔、身体がむくむ、体重が増える
・皮膚が乾燥する
・生理不順
・話し方がゆっくりになる
・首の腫れ(※1)
・LDLコレステロールの増加(※2)

これらの症状で、個人差があり、更年期障害で現れる症状と似ていることから、甲状腺機能低下症を見つけるのは困難と言われています。

(※1)橋本病の多くが、首の腫れから見つかります。首の腫れに気がづいたら、医療機関を受診して、検査を受けるようにしましょう。

(※2)甲状腺ホルモンの不足から、コレステロールの代謝が悪くなり、LDLコレステロール値が上がることがあります。LDLコレステロール値を下げる薬を飲んでも改善しないことをきっかけに、甲状腺機能低下症が見つかることもあります。

橋本病の検査方法

橋本病、甲状腺機能低下症の診断には、血液検査を行います。橋本病かどうかは、抗甲状腺抗体と呼ばれる物質、甲状腺機能低下症かどうかは、甲状腺刺激ホルモンの濃度を調べます。甲状腺ホルモンは甲状腺ホルモンの分泌量を調節する働きがあり、甲状腺ホルモンが不足すると、この値が上昇します。

橋本病の治療方法

治療は薬物療法が中心で、1日に1回、不足の程度に合わせて決められた量の薬を服用し、1年に2~3回程度検査を受け、薬の量が適切かどうかを調べます。

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橋本病、妊娠や出産への影響、赤ちゃんへの遺伝は?

橋本病、甲状腺機能低下症を治療しないまま妊娠をした場合は、健康の人より流産の確率が高くなると言われています。妊娠を希望する場合は、一度は甲状腺の検査を受けることが大切です。

甲状腺機能低下症の女性が出産した赤ちゃんに、甲状腺機能低下症があることはめったにありません。もともと健康な母親でも、3000~4000人に1人の確率で、甲状腺機能低下症の赤ちゃんが生まれる、と言われています。

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すべての赤ちゃんに対して、自治体の公費負担で、生まれてから1週間以内に甲状腺機能低下症の有無を調べる検査が実施されています。

赤ちゃんに甲状腺機能低下症があることがわかっても、すぐに甲状腺ホルモンによる治療を開始すれば、健康な赤ちゃんとまったく同じように成長するので心配はありません。

橋本病は自覚症状がない場合がほとんどです。首の腫れに気づいたら、医療機関で受診するのがオススメです。

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