健康診断で糖尿病かがわかる項目や数値、診断基準は?

健康診断で糖尿病の疑いがあるかがわかる項目は、血液検査尿検査の項目です。

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見るべき検査項目と数値、診断基準などを詳しくまとめました。

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<糖尿病かどうか判断するのに、見るべき検査項目>

・血液検査

糖尿病は、糖代謝がうまくいかず、血液中の糖が慢性的に多くなる病気です、その為、糖代謝をチェックする必要があり、それがわかるのが血液検査で、血糖値ヘモグロビンA1c(ヘモグロビンエーワンシー)を調べます。

健康診断では、通常検査当日は朝食を摂りません。その為、血糖値は空腹時血糖値が調べられます。

空腹時血糖の基準値は、80~110mg/dl未満で、基準値より高いと糖尿病が疑われます。

日本糖尿病学会の基準だと、

●126mg/dl以上 糖尿病型
●110mg/dl未満 正常型
●どちらにも属さない 境界型

と判定されます。

血液検査1

糖尿病ではなく、糖尿病型と判定されるのは、あくまでも糖代謝の状態の判定で、糖尿病という病気の診断とは別だという考え方がされている為です。

糖尿病型と判定された場合は、二次検査で糖尿病型と再確認されると、糖尿病と診断されます。

糖尿病型と診断された場合でも、他の検査項目で基準値を超えていたり、明らかに糖尿病と思われる「のどがやたらと渇く」「体重が減った」などの症状が出ている場合は、糖尿病と診断されます。

ヘモグロビンA1cの基準値は6.0%未満までで、これも基準値より高いと糖尿病が疑われます。

血糖値の値が糖尿病型で、ヘモグロビンA1cの値が6.5%以上だと、糖尿病と診断されます。

糖尿病予備軍の人は、空腹時の血糖値がそれほど高くなくても、食後の血糖値が異常に高くなる食後高血糖が良く見られます。健康診断の血糖値検査だけではわからないですが、ヘモグロビンA1cを合わせて調べることで、発見できます。

案内する女性2

尿糖検査

尿糖とは、尿中に含まれるブドウ糖のことです。血液中のブドウ糖濃度が一定以上に高くなると、糖が尿に漏れ出るようになります。そこで、尿検査の尿糖も、糖尿病の検査とされています。

尿糖検査は、糖尿病型と判定される人でも、すぐに尿に糖が出る訳ではありません。通常、血糖値が170mg/dlを超えるくらいに高くなると、尿に糖が漏れ出るようになり、尿糖検査で陽性(+)になります。

健康な人でも、一過性の尿糖が見られることがあったり、他の病気でも尿糖が出ることがありますが、血糖値が高くて、さらに尿糖が陰性であれば、まず糖尿病型が疑われます。

健康診断の、1回の検査結果だけでは、糖尿病かどうか判断はできません。糖尿病型と判定されるのみで、(他の検査項目で基準値を超えていたり、明らかに糖尿病の症状が出ていない場合)別の日に、二次試験、再検査が必要になります。

血液検査、尿糖検査などで糖尿病の疑いがあった場合は、二次検査にブドウ糖負荷試験が行われます。

ブドウ糖負荷試験とは?

糖代謝について詳しく調べる為の検査で、主に血液検査で糖尿病が疑われた人の二次検査や、人間ドッグのオプション検査として行われています。基本的には、この検査を行えば、糖尿病の診断がつけられます。

検査は、空腹時に75gのブドウ糖が溶けた甘い液体を飲み、飲む直前、30分後、1時間後、1時間半後、2時間後などに採血して、血糖値を調べます。通常、併せてインスリンも測定します。

この検査結果で、空腹時126mg/dl以上、またはブドウ糖負荷後2時間で200mg/dl以上であれば「糖尿病型」と判定されます。

空腹時が110mg/dl未満で、ブドウ糖負荷後2時間が140mg/dl未満が「正常型」、どちらにも属さない場合が「境界型」です。

<その他の見るべき検査項目>

糖尿病かどうかは、血液検査と尿検査の項目で主に判断できますが、それ以外にも、糖尿病によって起こる合併症があり、合併症が起きていないかチェックする必要があります。

・腎機能

腎機能の尿たんぱくと、クレアチンの数値をチェックします。

尿たんぱくは、腎臓の機能が低下すると尿にたんぱくが出てきます。

クレアチンの基準値は、男性は0.5~1.0mg/dl、女性は0.4~0.8mg/dl、基準値より高いと、腎機能の低下が疑われます。

糖尿病の3大合併症と言われる一つに、糖尿病性腎症があり、腎臓が尿を作る機能が衰えて、体の老廃物が除去できなくなる病気です。

合併症は、糖尿病の初期段階でも起こることもあり、特に腎症は早い段階では自覚症状がない為、健康診断の尿たんぱく検査などの数値を見る必要があります。腎機能の項目で、基準値を超えていたら、糖尿病による合併症が疑われます。

・眼底検査

糖尿病3大合併症のもうひとつが、網膜症という目の病気です。高血糖の状態が続くと、網膜の毛細血管が障害を受けて、糖尿病性網膜症になります。

糖尿病性網膜症は、進行が進むまで自覚症状がほとんどない為、眼底検査で早く見つける必要があります。

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健康診断で、二次検査や再検査が必要と言われた場合でも、検査を受けない人が多いそうです。食生活に気をつけて、運動をすれば正常な数値に戻るだろう、と考える人が多いようで、糖尿病患者の約半数が治療をうけていないんだとか。

糖尿病は、さまざまな合併症を引き起こす大変危険な病気です。また糖尿病は、認知症になる確率も、健康な人の2~3倍も高くなります。

二次検査、再検査が必要と言われた場合は、まずは検査を受けて、糖尿病かどうかの診断をし、糖尿病と診断された場合は、早急に治療を始めるようにして下さい。

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