靖国神社に首相が参拝すると問題になるのは何故か?今さら聞けない靖国問題をわかりやすくまとめました。

靖国神社に首相が参拝すると、必ず海外から批判されますよね。ここ最近だと、2013年12月26日に安倍首相が参拝し、やはり国内外で大きな波紋を広げました。

靖国神社1

靖国問題に参拝すると、何が問題なのか?そもそも靖国神社とはどういう神社なのか?などについて詳しくまとめました。

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靖国神社とは

靖国神社の創建は1869年で、当時は東京招魂社という名前で、魂を招く社、死んだ人の魂をここに集めるという意味を込めて作られた神社です。

1868年に、戊辰戦争があり、この戊辰戦争の新政府軍の埋没者を慰霊する為に建てられたのが、東京招魂社、靖国神社です。靖国神社の創建を命じたのは、明治天皇の為、神門の大扉には、大きな菊の紋章が装飾されていて、天皇家にゆかりの深い神社でもあります。

創建当初は、明治政府の為に命を落とした人を祀る為の神社でしたが、創建から10年後、明治天皇の命令により、靖国神社と名前を変え、それ以降は、お国の為に死んだ人達の霊が祀られるようになりました。

首相が靖国参拝、何が問題?

海外から、首相が靖国神社に参拝することが問題視されるのは、A級戦犯が合祀(ごうし)されている為です。(A級戦犯とは、侵略戦争を計画し、実行した平和に対する罪を犯した罪人のことです。)

日本人としては、日本の為に死んだ人たちを尊崇の念を持って参拝するのは当然のこと、と考えますが、外国からは、侵略戦争の害を受けたアジア近隣諸国の感情を傷つける行為と見られ、靖国神社に首相が参拝すると、どの国でも大きく報じられ、問題になります。

靖国神社2

A級戦犯とは?

戦犯はA級、B級、C級と分けられていますが、罪の重さなどによるランクではなく、罪の種類で分類されています。

第2次世界大戦で、日本はポツダム宣言を受け入れ、無条件降伏し、この中に、捕虜虐待を含む一切の戦争犯罪人は処罰されること、という項目があり、日本は戦争犯罪人が処罰されることを承認して、降伏しています。

その為、日本の戦争犯罪人を罰するにあたって、連合国軍は戦犯を3種類に分類しました。

A級戦犯・・・侵略戦争を計画し、実行した平和に対する罪
B戦戦犯・・・病院を攻撃するなど、国際法の交戦法規違反
C級戦犯・・・捕虜や一般人の殺害、虐待など人道に対する罪

B級C級に分類された戦犯の中で、約1000人が処刑されたと言われています。A級戦犯として起訴されたのは28人で、東京裁判で裁かれ、そのうち、25人が有罪、7人が死刑されました。

その死刑された7人のA級戦犯が、戦後30年以上たってから、こっそりと靖国神社に合祀されていたと言われています。

天皇陛下は靖国神社を参拝しないのか?

A級戦犯が靖国神社合祀されていたことは、合祀から半年たって朝日新聞が特ダネとして報じ、世に知れ渡ることとなりました。

合祀が明らかになって以来、それまで参拝されていた昭和天皇は、自らの意思で参拝を取りやめたと言われています。昭和天皇在位中に宮内庁長官を務めていた富田氏のメモ(通称富田メモ)には、「靖国にA級戦犯が祀られていたことを知った時、天王は強い不快感を示した。なんてことをするんだ、もうお参りができないではないか」と記録されていたそうです。

A級戦犯が合祀されてからは、一度たりとも参拝されず、その思いが受け継がれてか、現在の明仁天皇も、一度も参拝されていません。

靖国神社参拝が国際問題となったきっかけ

歴代の首相は、靖国神社への参拝をする人、しない人に分かれていますが、大きな国際問題になるきっかけを作ったのが、1985年8月15日の、中曽根康弘首相の参拝です。中曽根元首相は、公用車で参拝し、内閣総理大臣としての公式参拝とコメントを発表したのがきっかけです。

小泉元首相は、首相になる前から「私が総理大臣になったら必ず靖国神社を参拝します」と
宣言していた通り、退任までの6年間、毎年参拝しています。

安倍首相は、第90代の首相を務めた時には参拝はしませんでしたが、2012年の自民党総選挙の時に、第1次安倍内閣時代に、靖国神社へ行かなかったことは痛恨の極みと発言し、再び首相になった後、2013年に参拝しています。

安倍首相の靖国参拝に対してアメリカは、「失望した」という表現を使い、強く非難しています。

同じ日本人として、お国の為に戦って命を落とした人が祀られている靖国神社を参拝したい、という思いがあるのは当然のこと、よその国からとやかく言われる必要はない、という考えもあれば、よその国との関係を悪化しない為にも、参拝は控えるべきとの考えもあり、国内でも首相の参拝は大きな問題として取りあげられます。参拝ひとつで大きな問題になる事自体がおかしいですよね。早く戦後レジームからの脱却をして欲しいと思います。

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