首が腫れる、目が飛び出る病気はバセドウ病?詳しい症状などをまとめました

首が腫れる、目が突出する、目つきが鋭くなるなどの症状が現れた時に、疑われる病気がバセドウ病です。

眼球1
バセドウ病は20~30代の女性に多い病気で、決して珍しいものではありません。バセドウ病の症状は、更年期障害と似た症状が多い為、見落とされがちです。バセドウ病の症状や治療法などについて、詳しくまとめました。

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バセドウ病とは?

バセドウ病は、免疫の異常から起こる自己免疫疾患です。私達の体には、外敵から身を守る免疫の働きが備わっていて、体に細菌やウイルスなどの異物が侵入した時、攻撃するために抗体を作りだし、排除しようと働きます。

自己免疫疾患では、本来は自分の体を守る為のシステムに、何らかの理由で異常が起こり、その結果、自分の体の成分を異物とみなしてしまい、自分自身を攻撃する自己抗体を作りだしてしまいます。

甲状腺には、脳の下垂体から分泌された甲状腺刺激ホルモン(TSH)を受け取る為のTSH受容体があり、バセドウ病は、このTSH受容体に対する抗体がたくさん作られ、甲状腺ホルモンんがつくられ続け、過剰に分泌されています。

バセドウ病は女性に多い病気で、特に20~30代に多く発症します。歌手の絢香さんはバセドウ病治療の為に一時は活動を休止、ビッグダディの元嫁の美奈子さんはバセドウ病で手術を受けています。他にもピンクレディーの増田恵子さんなど、多くの有名人もバセドウ病を患っていて、決して珍しい病気ではありません。

バセドウ病は治療法が確立されているので、しっかり治療を続けることで、治すことができるので心配はありません。

バセドウ病の症状

・首の腫れ
甲状腺が腫れる為、首の前面に腫れが見られます。腫れの大きさは人それぞれで、大きく腫れる人もいれば、ほとんど腫れない人もいます。腫れの大きさと病気の重症度は関係ありません。また、腫れるだけで、痛みや息苦しさはまったくありません。

・目が突出する、目つきが鋭くなる
目が飛び出ているかのように大きいとバセドウ病ではないか?と疑われるほど、目が飛び出る=バセドウ病、というイメージがあるかも知れませんが、バセドウ病になっても、目が突出するなど、目に異常が現れるのは、全体の2~3割程度です。

目が飛び出るのは、眼球の奥にある脂肪が増えたりする為で、眼球が脂肪によって前に押し出されることで起こります。目が突出する、常に驚いたような表情になる、目つきが鋭くなる、などがあります。

まぶたが腫れることもあり、眼球を覆うぐらいにまぶたが腫れると、ものが二重に見えるなどの視力障害も起こります。

・動悸、不整脈、高血圧
甲状腺ホルモンが過剰に分泌されるということは、元気のもとがたくさん作られている、という事です。安静にしていても、運動をしている時と同じ脈拍になります。その為、常に胸がドキドキするような動悸があり、脈が早くなる、乱れるなどの不整脈が見られます。

・食欲旺盛、体重の減少、増加
バセドウ病になると、食べたものをどんどんエネルギーに変える為、たくさん食べてもまったく太らず、むしろ体重が減少していきます。ほとんどの人が体重は減少しますが、2割程度は、消費されるエネルギー以上に食べてしまい、太る人もいます。

・暑がり、汗かき、のどが渇く
新陳代謝が盛んになる為、体温が高くなり、微熱やのぼせを感じる人もいます。暑がりになって、汗もたくさんかくようになります。汗を大量にかくため、のどが渇き、水分をたくさん摂るようにもなります。

・下痢ぎみになる
甲状腺ホルモンの分泌が盛んになると、消化管の動きも活発になる為、下痢ぎみなることもあります。

・疲れやすくなる
バセドウ病になると、安静にしている時でも体を激しく動かしている状態なので、その分疲れやすくなります。食事からとった栄養も、すぐにエネルギーに変えられてしまう為、たんぱく質が不足して筋力も低下します。

・イライラする、集中力が下がる
甲状腺ホルモンが過剰になると、気持ちが高ぶって興奮した状態になりやすく、イライラしがちです。疲れやすい為、集中力も低下します。

・手のふるえ、手足の麻痺
指先、手がブルブル細かく震えます。病気が進行すると、膝が震えることもあります。

・月経異常、脱毛、爪の変形、色素沈着
月経異常は月経不順になる、量が少なくなる、無月経などの症状が2~3割に現れます。

毛髪が細くなったり、抜け毛が増えるという症状は、新陳代謝が活発になって、毛髪の伸びが速まる為と考えられています。

爪は先端がギザギザになる、スプーン状に反りかえるなどの症状が見られ、皮膚には黒ずみ、白斑などの症状が現れます。

頭痛おあばさん1
バセドウ病の症状は、更年期障害の症状と似ている点も多い為、「更年期障害だろう・・・」と見落とされがちです。首の腫れに気付いて、病院を受診する、という人がほとんどだそうです。

これらの症状が現れた場合は、バセドウ病を疑って、早めに医療機関を受診するようにして下さい。

病院2

バセドウ病の治療法

バセドウ病の治療は、薬物療法、アイソトープ療法、手術療法のいずれかが選択されます。

基本となるのが薬物療法で、薬によって過剰になった甲状腺ホルモンの分泌を抑えます。

アイソトープ療法とは、放射性ヨードを用いた治療法のことで、放射線によって甲状腺の細胞を壊し、過剰な甲状腺ホルモンの分泌を抑える方法です。

手術療法は、甲状腺の一部分を残して切るとる治療法で、早く治したい人や何らかの理由で薬物療法ができない人などが選択する、第三の選択肢です。

バセドウ病の症状が見られた場合は、早めに医療機関を受診するようにしましょう。同じく甲状腺の病気で橋本病もあります。橋本病も首の腫れがありますが、その他の症状は、バセドウ病とほぼ真逆の症状が出ます。
橋本病の症状についてはコチラ > バセドウ病と橋本病の違い

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