大腸がんの初期症状、早期治療なら完治も可能、見逃さないためには?

大腸がんは、がんの中ではおとなしいがんと言われていて、早期治療なら完治も可能ながんです。

トイレに座る1

しかし初期には自覚症状がない場合が多く、それらしき自覚症状が出ても、そのまま見逃されがちです。初期症状を見逃さない為にも、大腸がんの知識をつけて、早期発見に努めることが重要です。

大腸がんの初期症状や原因、治療法などについて詳しくまとめました。

Sponsored Link

大腸がんとはどんな癌?

大腸は食べ物を消化する「消化管」のうち、小腸に続く最後の部分で、肛門までの間が平均して1.5~2mほどある管状の臓器です。盲腸から上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸S状部と直腸を経て肛門にいたります。

大腸がんは、大腸の内側にできる悪性の腫瘍の一種で、大腸がんが発生する経路は、本来は良性の腺腫ががん化する経路と、正常な粘膜がいきなりがん化する経路があります。

大腸がん患者は年々増えており、この20年間だけで、大腸がんになる人は約4倍にも増えています。女性のがん死亡原因は、乳がんを抑えて1位となっています。

大腸がん患者は増えていますが、早い段階で治療をすれば、経過が比較的良好で、治りやすいがんです。その為には、早期発見が重要です。

大腸がんの原因

大腸がん患者がこれだけ増えている原因の一つが、食生活の欧米化、と言われています。昔の日本人の食事と言えば、穀類や野菜を中心とした和食でしたが、ここ最近は肉類を中心にした高蛋白で動物性脂肪の多い食事への転換、それによる食物繊維の摂取量の減少が大きい、と言われています。

その他にも高齢化肥満、喫煙、飲酒なども大腸がん発症の危険因子と言われています。

大腸がんの自覚症状

大腸がんは、他のがんと同じで初期はほとんど自覚症状がありません。何らかの異変に気がついた時には、早急に検査を受ける必要があります。大腸がんで見られる初期症状について詳しく説明します。

●血便が出る、下血する
大腸がんの代表的な症状です。便に血が混じったり、下血するのは、がんからの出血が原因で起こります。がんができる部位によって、血便の状態も変わり、直腸や肛門などに近い部分にできた場合は、鮮血に近い赤い色が便の表面に付着していることが多く、肉眼でも確認できます。

上行結腸などの小腸に近い部位に出来ている場合は、便の周りではなく、便に血液が混ざっていることが多い為、肉眼で確認するのが難しいです。

●便通異常
今まで特に便通に問題がなかった人が、便秘が続いたり、下痢が続いたり、便秘と下痢を繰り返す起こすようなことがあります。下痢で、さらに血液が混じっていたり、下血を伴うこともあります。

●便が細くなる、コロコロ便が出る
便が細くなったり、コロコロ便が出るようになるのは、がんができて大腸の内側が狭くなる為です。

直腸がんの場合だと、がんが直腸の内側を刺激することで、排便後も便が残っていると感じたり、逆に便意があるのに便が出ない、という事もあります。

●貧血
原因不明の貧血が大腸がんで起こるのは、大腸がんから出血している為です。大腸がんの他の症状が見られなくても、原因不明の貧血が続いて、病院で検査をして、大腸がんが見つかる、というケースも少なくないそうです。

●その他
腹痛や腹部膨満感(お腹が張った状態)、肛門が痛い、嘔吐などの症状が出ることもあります。これらの症状は、がんが進行して腸閉塞を起こしている可能性があります。

便秘や下痢などは比較的よく起こることなので、便秘が続いたらから、下痢が続いたから、と大腸がんを疑う人は少なく、見逃されがちです。また、肛門の痛みや血便、下血は痔を間違われがちです。

腹痛4

大腸がんのステージ別症状と生存率

がんの進行度を示したものを病期(ステージ)と言います。大腸がんのステージは0期~4期まであります。ステージごとの症状と、5年生存率は以下の通りです。

0期・・・粘膜中にとどまっている。94.3%
1期・・・筋層(筋肉の層)にとどまっている。90.6%
2期・・・筋層を越えて周囲に広がっているが、リンパ節への転移はない。81.2%
3a期・・・リンパ節への転移が3個以下。71.4%
3b期・・・リンパ節への転移が4個以上。56.0%
4期・・・腹膜、肝臓、肺など離れた臓器に転移している。13.2%

大腸がんの治療法

大腸がんの治療は、ステージごとに異なります。主な治療法は、内視鏡治療、手術療法、放射線治療、抗ガン剤治療です。

基本となるのが手術療法で、体内からがんを取り除くので、根治の可能性が高くなります。開腹手術と腹腔鏡手術があり、体への負担が少ないのは腹腔鏡手術ですが、がんのある場所によっては、開腹手術でないと切除が難しい場合もある為、がんを確実に切除することを目的として、手術法が選択されます。

内視鏡治療は0期、1期のステージで行われることが多い治療法で、基本的には外来で治療が可能、入院は必要なく、施術時間も20分程度です。

放射線治療、抗ガン剤治療は、この治療法でがんを治すのではなく、手術の補助や再発を防ぐ、などの目的で行われます。

病院3

大腸がんは早期治療なら完治も可能ながんですが、自覚症状がほとんどなく、初期症状があっても見逃されがちです。日頃から自分の便の状態や便通などを観察し、40歳を過ぎたら、定期的に検査を受けることが重要です。

Sponsored Link
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
コメントの入力は終了しました。