脳卒中と脳梗塞、脳出血の違い、症状や前兆などについて詳しくまとめました

脳の大きな病気と言うと、脳卒中脳梗塞脳出血などが思い浮かびますよね。これらの違いについて、詳しく理解している、という方は少ないと思います。

脳みそ

脳卒中、脳梗塞、脳出血の病気の違いや、脳卒中が起こる前兆や症状などについて詳しくまとめました。

脳卒中、脳梗塞、脳出血とは?

脳卒中、脳梗塞、脳出血など、それぞれ別の病気、と思われているかも知れませんが、脳卒中は、脳の血管の障害によって、急激に手足の麻痺や言語障害、意識障害を起こす病気の総称で、脳卒中の中で、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など3つのタイプに分けられます。

・脳梗塞
脳の血管の壁が動脈硬化で厚くなって、血管の内腔が細くなり、さらにそこに血液の塊(血栓)が付着したりして、血管が詰まって血流が途絶えてしまうと、脳に血がいかなくなり、その領域の脳細胞が機能できなくなって、壊死します。

・脳出血
脳の中を走る血管が破れて脳内に出血が起きたもので、出血した場所、出血の大きさによって現れる症状も様々です。

・くも膜下出血
くも膜の下に起こる出血のことで、脳の表面を走る太い血管にコブ(脳動脈瘤)ができ、急激な血圧の変動などにより、このコブが破れて、くも膜下腔に出血します。脳梗塞、脳出血は高齢者に発症することが多いですが、くも膜下出血は、40~60代の働き盛りの年代に最も多く発症します。

脳卒中の中で最も多いのが脳梗塞で、全体の75%を占めています。

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脳卒中の前兆、症状

脳卒中のほとんどが、急に突然発症します。脳卒中は、いかに治療をすぐに行うかに回復の程度が大きく関係する為、以下のような前兆が見られた場合は注意が必要です。

・片側の顔、腕、足が突然しびれたり、力を入れられなくなる
・呂律(ろれつ)が回らなくなったり、話したいのに言葉が出てこなくなる
・意識が混濁し、話したり理解することが難しくなる
・人の言うことが理解できなくなる
・片側の目が見えなくなったり、両目でも見える範囲が狭くなったりする
・物が二重に見える
・突然の激しい頭痛が起こる
・めまいがする
・吐き気があったり、嘔吐する
・食べ物が飲み込めず、むせやすい

これらの症状は、一旦軽くなったりすることもあります。しばらく時間をかけてゆっくり進行することもある為、このような症状が出て脳卒中が疑われる場合は、至急、医療機関を受診するようにして下さい。

脳卒中で倒れた時の対処法

脳卒中で突然倒れた時は、至急、救急車を呼びますが、その際の対応は、

・ベルトやネクタイ、衣服をゆるめる
・意識を呼び戻そうと、体をゆすったり、たたいたりしない
・頭を少し後ろにそらして、あごを少し上げて、呼吸しやすいようにする
・嘔吐した場合は、吐いたものが気管につまらないように、顔を横向きにする

などに注意して、救急車を待つようにして下さい。中でも、体をゆすったり、叩いたりする行為は非常に危険です。

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脳卒中の原因

脳卒中を起こしやすくする危険因子は、

・高血圧
・糖尿病
・不整脈
・喫煙
・脂質異常症
・脱水

などです。

特に高血圧が脳卒中の最大の危険因子と言われています。高血圧が続くと、常に血管に大きな圧力が加わり、血管壁が損傷され、血小板が付着しやすくなり、動脈硬化が進んで脳梗塞が起こりやすくなります。動脈硬化が進むと出血しやすくなり、脳出血、くも膜下出血も起こりやすくなります。

血圧

脳卒中の予防法

脳卒中を予防するには、上に記載した脳卒中を起こしやすくする危険因子を取り除くことです。

高血圧、糖尿病、脂質異常症、痛風(高尿酸血症)、心臓病、不整脈などの病気を患っていたり、アルコールの摂り過ぎ、喫煙など、健康によくない生活習慣があったり、肥満だと、脳卒中が発症しやすくなります。

その為、脳卒中のリスクとなる病気を改善したり、生活習慣を見直して健康的な生活を送ることが、最も重要で効果的です。

特に血圧の管理は重要で、高血圧の場合は、血圧を下げる努力をする必要があります。ただ高血圧でも、特に症状がないと、なかなか血圧を下げる努力をしない人が多いと言われています。

脳卒中は突然発症し、治療を行ったとしても、何らかの後遺症が残り、その後は家族の支えなしでは生活していけなくなります。その為にも、まずはしっかり血圧を管理するようにしましょう。

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脳卒中の前兆でよくあるのが、頭痛です。今まで体験したことのないような、激痛に襲われる場合もあれば、軽い頭痛程度で、症状の重さは人それぞれです。軽い頭痛だと、風邪かな?寝不足かな?と疑うぐらいで、そのまま放置されてしまうこともあります。

このような前兆を見逃さないようにして、少しでも脳卒中の疑いがある場合は、至急、医療機関を受診するようにして下さい。

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