もの忘れが激しいのは認知症?認知症の初期症状のチェック方法

もの忘れが激しい、固有名詞の名前が出てこないなどの症状があると、もしかして認知症?と疑うこと、ありますよね。

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認知症は一度発症すると元の状態に戻すのは極めて困難な為、早期に発見して治療を行い、進行を遅らせることが重要です。認知症の初期症状や、チェック法などについて詳しくまとめました。

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もの忘れが激しいのは認知症?

認知症は、何らかの原因で脳が障害され、記憶力や判断力などの認知機能が低下して、日常生活に支障が出る状態を言います。

高齢になって、前の日の食事のメニューが思い出せない、人の名前や固有名詞などが出てこない、ということがあると、認知症の始まり?と不安になることがありますが、これは単なる物忘れで、基本的には心配ないことです。

認知症になると、自分が体験したこと自体を忘れてしまいます。つまり、食事をしたことや、人に会ったこと自体を忘れてしまうのが認知症です。

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認知症の進行の仕方

認知症を発症すると、脳のダメージが徐々に進んでいき、日常生活に、以下のような様々な支障が生じてきます。

・発症

・認知機能の障害
最初に起こるのが、記憶力や日付、曜日、人の名前などを正しく把握する見当識が低下する認知機能の障害です。発症から3年間ぐらいで起こります。

・日常生活動作の障害
認知機能の障害の次に起こるのが、入浴や着替えなど、今まではできていた日常生活動作ができなくなる障害で、3~6年間で起こります。

・運動機能の障害
6~8年ほどすると、歩行や嚥下(食物を飲み下すこと)などの運動機能の障害が起こります。運動機能に障害が出ると、転倒や誤嚥などの危険性が高まり、寝たきりになったり、肺炎などの命に関わる病気を起こしやすくなります。

認知症は先でも述べた通り、一度発症すると元の状態に戻すのは極めて困難です。進行すると、その前の段階に戻すことも難しくなる為、発症しないように予防する、早期に発見して治療を早期に開始して、進行を緩やかにすることが重要です。

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認知症を早期発見する為の物忘れテスト

認知症を疑う大きなきっかけとなるのが物忘れテストです。家族に高齢者がいる場合は、物忘れテストを時々実施して、認知症の早期発見に努めて下さい。やり方は以下の通りです。

<もの忘れテスト やり方>

1.「電車」「空」「猫」のように、まったく関連のない3つの単語を覚えてもらい、少し時間をおいてから、思い出してもらう

覚えてもらう3つの単語は、紙などに書き留めたりはせず、口頭だけで覚えてもらい、一度覚えたら、一旦、他のことに意識をそらしてから、思い出してもらいます。

このテストの結果で、5~10分後に2つの単語を覚えていれば、ほぼ問題ありません。3つ目の単語がすぐに出てこないことは珍しくなく、ヒントを出すと答えられる場合がほとんどです。

ただ、1つしか答えられなかったり、ヒントを出しても2つ目以降が出てこない場合は、認知症が疑われるので、さらに以下で紹介する認知症の初期症状チェックを行ってみて下さい。

認知症の初期症状チェック方法

認知症の初期症状チェックとして、以下の7つの項目をチェックしてみて下さい。

□同じことを何回も話す、尋ねる
□物の置き忘れが増えた、よく捜し物をしている
□以前はできていた料理や家事、買い物などに手間取る
□お金の管理ができない
□ニュースなど、周りの出来事に関心がない
□意欲がなく、趣味や活動などをやめた
□怒りっぽくなった、疑い深くなった

チェック項目
同じことを何回も話したり尋ねたり、物の置き忘れが増えたり、よく捜し物をするのは、典型的な記憶障害の症状と言えます。

以前できていた料理や家事、買い物などに手間取ったり、お金の管理ができないのは、物ごとを順序立てて考えられない、実践できない実行機能障害という症状です。アルツハイマー病は、実行機能障害から始まる場合もあります。

ニュースや周りの出来事に関心がなくなったり、意欲がなく、趣味や活動をやめた場合は、物ごとへの興味や、やる気がなくなる意欲低下で、認知症の初期の特徴的な症状です。

怒りっぽくなるのは、記憶障害や実行障害、意欲低下などで物ごとが思うようにいかなくなることが影響しています。また、記憶障害で物の保管場所がわからなくなると、疑い深くもなります。年をとって性格が変わったのかな?と見過ごされがちですが、これらの症状は、認知症の症状として現れているのです。

上で紹介した7つの項目で、当てはまった数によって認知症かどうかを評価するものではありませんが、当てはまる数が多いほど、認知症の可能性が高いと言えます。1つも当てはまるものがなければ、まず安心ですが、年齢を重ねるにつれてリスクは高くなるので、定期的にチェックする事が推奨されます。

本人が自分でチェックを行い、さらに家族など周りの人がチェックするのが重要です。本人がチェックするより、周りがチェックする方が客観的に見ることができ、適切に評価できます。また、本人がチェックした結果と、家族がチェックした結果に大きく差があると、認知症の可能性が高いとも言われています。

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認知症の初期症状、注意すべき点とは?

認知症の初期症状をチェックするのに、上で紹介した「物忘れテスト」と、「認知症初期症状チェック」がありますが、もう1点、早期発見の為に注意すべき症状があります。

それが、取りつくろい」「幻視です。

取りつくろいが特に見逃されがちな症状で、例えば、時間がある時に何をして過ごしますか?と質問をした時に、「散歩をします」「読書をします」という風に具体的な答えがあれば問題ありませんが、「いつもと変わりません」「特別なことは何もしていません」と答えに具体性がない場合が要注意です。

一見、きちんと受け答えができているように思われますが、質問の意図がわかっていても、何をしているという記憶が出てこず、無難に答えようとして、具体性のない答えになっています。このような取りつくろいを繰り返す場合は、アルツハイマー病が疑われます。時々、質問をしてみて、具体性のない答えを繰り返す場合は注意するようにして下さい。

もうひとつの症状が幻視です。レビー小体型認知症の場合に現れる特症的な症状です。実際にはいないはずの人が見えたり、声が聞こえたりする為、一人で会話するようなことがあったり、そこに人がいないのに「○○さんがいる」と言ったりすることがあります。

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ここで紹介した認知症の初期症状のチェック方法や、認知症の初期に現れる特徴的な症状などを知っておくことで、早期発見することができます。

家族に認知症が疑われた場合は、認知症を専門に見るもの忘れ外来や、かかりつけ医を受診するようにして、早期治療を開始し、進行を緩やかにするように努めて下さい。

認知症の予防法についてはコチラの記事を参考になさって下さい。

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