睡眠薬は依存する?危険?睡眠薬の正しい使い方とは?

睡眠薬は正しく使えば安全で心配はありませんが、睡眠薬と聞くだけで、何となく怖い、不安、と思っている方が少なくないようです。

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実際、日本での睡眠薬の使用率は男性で3.5%、女性で5.4%と少ないのが現状です。睡眠薬を安心して利用できる為に、正しい使い方を理解し、睡眠薬に対する偏見を取り除いて下さい。

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睡眠薬の事、誤解していませんか?

睡眠薬に対して、怖い、不安、というマイナスイメージを持っている人は少なくないですよね?睡眠薬は決して怖いものではありません。正しく適切に使えば、安全で心配ないものです。

まずは、睡眠薬によく見られる偏見、誤解を取り除いていきましょう。

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睡眠薬を飲むと認知症になる?
睡眠薬を飲むと、物忘れがひどくなる、認知症になる、ぼける、という誤解がよく聞かれます。

睡眠薬は、基本的には飲んだらすぐに寝床に入ります。睡眠薬を飲んだ後、すぐに寝床に入らずに起きていると、起きている間に薬の作用が現れてきて、その時の出来事を記憶できなくなる前向性健忘が現れます。これが、ぼける、物忘れが激しくなる、と誤解されているようです。

睡眠薬を飲むと認知症になる、ということはありません。逆に、睡眠薬によって不眠を解消することは認知症の予防につながることがわかっています。

睡眠薬のベンゾジアゼピン系睡眠薬を3年間服用した人の認知症の発症率を調査したところ、服用しなかった人より大きく下回ったという結果が出ています。睡眠薬を恐れて不眠を放置しておくより、正しく服用して不眠を解消した方が認知症が予防できるのです。

大量に飲むと命に関わる?
以前使われていた睡眠薬の中には、呼吸や血圧の変動などに関わる脳の部位に対する作用がある為、大量に飲むと呼吸が抑制されて命に関わることがありました。

現在使われている睡眠薬は、心臓病などの身体的に重症な合併症がなければ大量に飲んでも命に関わるようなことはありません。

謝った量を飲んでしまったら・・・と過剰に心配する必要はありません。

睡眠薬を飲むと奇行を起こす?
睡眠薬は、薬の力で強引に眠らせているのではなく、薬の血中濃度が高くなった時に自然に眠りにつくことができるようになっています。

睡眠薬を飲んでからすぐに寝床に入らないでいると、薬の血中濃度が高くなるにつれ、人によっては抑制がとれて大暴れをしたり、食欲が無性に湧いて大食いするなどの奇異反応が現れることがあり、これらの行動は、本人にその時の記憶はありません。

これらの副作用を防ぐ為に、薬を飲んだ後は、15~30分以内には寝床に入るようにします。

睡眠薬を飲み続けると依存症になる?
以前使われていた睡眠薬では、依存症になってやめられなくなったり、耐性によって用量が増える、ということがありましたが、現在は、医師の指示通りに飲めば、長期に渡って服用しても、依存症、耐性は起こりにくくなっています。

ただ、1年以上続けて服用している場合は、急にやめた時に副作用が現れやすくなります。服用をやめたい時は自己判断でやめず、医師に相談して、医師の指示通りに徐々に減らしていくことが大切です。

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睡眠薬の中断法

先でも述べたように、睡眠薬を長期間服用していた場合は、急にやめると副作用が現れやすくなります。それまでよりも強い不眠が現れる反跳性不眠を起こしたり、退薬症候から不安、イライラ感、手足の震えが起こることもあります。

薬の服用をやめたい時は、自己判断で勝手に中断せず、必ず医師に相談し、医師の指示通りに、徐々に量を減らす、回数を減らすなどして、中断していきます。

睡眠薬の中断の仕方は、「漸減法」「隔日法」「置換法」の3つの中断法があります。

●漸減法
薬の量を2~4週間かけて1/4ずつ減らしていく方法で、主に半減期の短い薬を服用している場合に行われます。

●隔日法
薬の量を少しずつ減らしながら、休薬日を設け、徐々にその日数を増やしていく方法で、主に半減期の長い薬を服用しえいる場合に行われます。

●置換法
半減期の短い薬を飲み続けていて、漸減法を行ってもうまくやめられなかった場合、半減期の長い薬に置き換えてから隔日法を行う方法です。半減期の長さに関わらず、漸減法で用量を減らしてから、隔日法を行うこともあります。

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寝酒は睡眠薬の代わりになる?

睡眠薬に対して怖いイメージを持っていて、睡眠薬の代わりに寝酒をする、という人が多いそうです。しかし、睡眠薬よりお酒の方が安全、というのは大きな間違いです。確かにお酒を飲むことで誘眠効果はありますが、寝る前にお酒を飲むと、眠りが浅くなり、睡眠の質を下げることになります。

その結果、寝付きがよくなっても、寝ても疲れがとれない、目覚めが悪いなどの不眠症状が出ることには変わりありません。

また、お酒を飲むと眠くなるのは、脳を麻痺させて眠っている為、時間がたつとアルコールの作用がきれて覚醒してしまいます。その為、夜中に目が覚めてしまう、早朝に目が覚めてしまうなど、朝まで熟睡できず、一旦目が覚めると、もう眠れなくなってしまいます。

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不眠症状に悩まされていても、睡眠薬には頼りたくない、睡眠薬は怖い、と思っていて、そのまま不眠を放置する方が多いですが、睡眠薬は正しく使えば決して怖い薬ではありません。

正しく理解し、適切に使うことで、不眠から解放され、日中の眠さ、だるさもなくなり、快適な日々が過ごせるようになりますよ。

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